開発者向けの発表に特化したCloudflareのイノベーションウィーク、2025 Developer Weekが始まります。
今は開発者にとってエキサイティングな時です。それどころか、開発者にとってこの2年は毎週がDeveloper Weekであるように感じられたかもしれません。ChatGPTのリリース以来、毎日のように新しいモデルやハードウェア、エージェント、その他のツールなど、破壊的なイノベーションが発表されてきたような気がします。2024年末から2025年の最初の数か月だけでも、DeepSeekモデルが新しい最先端モデルのトレーニングに必要なものに関する想定を覆し、MCPがLLMのインターフェースの新標準として登場し、OpenAIのo4モデルが世界中で画像をジブリ風に加工しています。
技術革新を目の当たりにするとワクワクしますが、さらにエキサイティングなのがその変革に参加することです。
イノベーションの新時代
最近のAI革命で驚いたことの一つに、実験コストの大幅な削減があります。いくつもの週末を費やし、数週間、数か月かけて練り上げたアイデアが、たった一日で実用的なコードに変換できるようになりました。今までやったことのないことも、アプリケーションのエキサイティングと思えない部分も、バイブコーディングで切り抜けられます。フロントエンド、バックエンド、モバイル、分散システム、データベースなど、これまでのキャリアで携わってきた分野が何であれ、AIを使えば真のフルスタックエンジニアになれます。
AIを使えばより多くのコードをより速く出荷することができますし、コードを書ける人が増えます(誰でも書けます!)。今後5年間で、ソフトウェアの歴史が始まってから今日までに書かれた数より多いコードが書かれると思います。
しかし、そうしたチャンスの苗が育ち、花咲くには、コードを書くのと同じくらい簡単にデプロイし、スケーリングできるプラットフォームが必要です。
Andrej Karpathy氏が最近の投稿で、Webアプリケーションの構築について述べています:「それはコード以前の話だ。設定、プラミング、オーケストレーション、ワークフロー、ベストプラクティス。いちいち大変で時間がかかる。」と。
AI時代のプラットフォーム
それを解決し、とにかく使える包括的なプラットフォームを提供することが、開発者をサポートするCloudflareのビジョンです。実験段階からMVP、そしてユーザー数百万人への拡張までを簡単に行えるプラットフォームです。
当社はこのビジョンの実現に向けて、ほぼ8年前にまずCloudflare Workersをローンチし、開発者がフルスタックを一箇所でデプロイできるように、多くのプリミティブを次々と追加してきました。
現在、Cloudflareのプラットフォームは、コンピューティングからストレージ、データベース、AIまで、構築に必要なビルディングブロックの多くを提供しています。ローカル開発から本番環境への段階的ロールアウト、CI/CD、可観測性まで、各ステップで必要なツールが備わっています。
また、構築したものはすべて地球全体(リージョン:地球)にデプロイされます。つまり、サーバー、スケーリング、インフラストラクチャについて考える必要はありません。これは現在では特に重要です。業界がかつてないペースで進んでいる時、減速の機会費用が成否を分けるのです。
Developer Week 2025
私たちは過去8年間に構築してきたものをとても誇りに思っていますが、完成形にはほど遠く、共同創業者のMichelleがよく言うように、まだまだこれからです。
そして、このDeveloper Weekで使命完遂に向けて新たな一歩を踏み出せることを嬉しく思います。さて、今回のDeveloper Weekの内容は?
Webアプリ、エージェント、MCPサーバーなど皆様が思いつくあらゆるアプリケーションの構築に必要なものを確実に提供し続けるためのツールや製品をさらにリリースしていきます。
むろん、先述のとおりプリミティブは取り組みの一部に過ぎません。開発者プラットフォームの構築は、開発者体験向上への投資でもあります。皆様の多くはしばらく前から当社のプラットフォームで構築されています。大変光栄なことです。私たちは常に皆様からのフィードバックに耳を傾け、それを基にプラットフォームを改善しています。今週発表されるもののいくつかは、まさにその反映です。
イベントでお会いしましょう!
このプラットフォームに8年間携わってきて一番嬉しかったのは、開発者がこのプラットフォーム上に構築したものを見ることでした。皆様のご意見やご要望、構築しているものなどをぜひお聞かせください。XやDiscordへの投稿で、あるいは今週サンフランシスコ、オースティン、ロンドンで開催する交流会で直接、お伺いできるのを楽しみにしております。